一応、こだわってるつもり

33歳、結婚9年目。8歳と6歳を含む4人家族。

とても素晴らしい日になった日

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今更、ほんとに今更だけど
2月に人生で初めてバンプのライブにいった

バンプは中学~高校まで思春期のズブズブを一緒に乗り越えてくれたバンドで、
うちらみたいなへっぽこガールズバンドにはカバーさえ出来なかったけど、
ウォークマンの音量マックスで、耳にぶっ込んどけばたいていのことは忘れられた。

それまでみさんとの趣味は合ってるのか似せてるのかイマイチよくわからなかった。

年齢の差が随分あるし、元来私はカッコつけぇなので、いちいち昭和の香りを匂わすみさんに寄せているのか、ぴったりなのか自信はなかったけど、彼からはこれまで随分たくさんの音楽やら文化やらを伝授された気がする。

なにせ私たちは出会ってから結婚まで表参道の有名な式場のプランナーさんの記録を更新する位高速だったし、フラメンコをみたり毎夜バーにいったり、北斎巡りしたり忙しくて、
みさんの夢はロックスターだったのに、ギターがケースから出た所さえ見たことがなかった。

そう、そこにバンプだ。

みさんはノリノリだったけど、1人でウィーンにオペラを聞きに行ったり、スペインにフラメンコを見に行ったりする人だし、一番好きな音楽家モーツァルトだから、私のバンプ愛は間違いないんだけどなんとなく声が小さくなってしまっていた所もある。


あの瞬間のみさんの横顔が忘れられない。


開始時間を少し過ぎて、少しずつステージに光があつまる。
方々に閃光が散って軽やかな音楽が鳴る。


最近幼子2人と公園にばかりいるから、いきなりジャーーーン!!みたいな爆音が鳴ったらとビクビクしてたけど、ポロポロと奏でる音楽に救われて、光と優しい旋律に思い入れのある曲ではないのに、ホロホロと大きめの涙がこぼれた。

私の涙自体はさほど珍しいものでなく、プリキュアががんばったり、ピカチュウが泣いたりすると一緒に泣いてしまう位軽いので、鼻をもぞもぞさせていた。

が、次の瞬間みさんの右手が私の左腕を跳ねて、子供みたいに嬉しそうな顔で人差し指を目元にやった。

《俺も俺も!!》

そんな風に聞こえたし、まだフジクンは最初のあの字も歌ってないのに、とても素晴らしい日になったんだ。